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2023年11月3日金曜日

日本の軍備拡大に反対の声をもっと強くしましょう!

  千曲市九条の会は、10月19日13時30分から30分間 国道18号線埴生信号付近で115回目のスタンディング行動を実施しました。

 安保法制の廃止や、軍事費の拡大・軍備増強への反対、ロシアのウクライナからの撤退や戦争をやめろ、などの訴えを参加者がプラカードを掲げ、街宣による訴えを行いました。

沖縄を再び戦場にさせてはならない

 10年前、安倍政権が強行成立させた安保関連法、集団的自衛権の行使容認の閣議決定と共に、昨年12月の安保戦略三文書の閣議決定が加わり、いま日本は「台湾有事」の名のもとに戦争準備を着々と進めています。

 沖縄をはじめとした南西諸島の島々にミサイル基地を造り、自衛隊を配備、武器弾薬を運び込み軍事訓練を日常的に行っています。

 第二次世界大戦の加害・敗戦・反省・教訓などから、世界に二度と戦争はしないと約束した平和憲法の理念はどこに行ってしまったのでしょうか。

台湾問題は中国の内政問題であり日本は関係ない

 市民の皆さん!悲惨な戦争は絶対ダメです。「台湾有事は日本の有事」と一部で叫ばれていますがそんなことはありません。

 台湾問題は中国の内政問題であり、中国と台湾が武力衝突しないように、平和的に解決を両政府に働きかけるのが日本政府本来のとるべき姿です。

 またアメリカに対しても台湾問題に軍事的にかかわらないよう働きかけるべきです。アメリカが軍事的にかかわり、攻撃を受けた時点で日本の集団的自衛権の発動が予想され、日本も戦闘にかかわる事態に陥るからです。また、沖縄の米軍基地からの軍用機の出撃も認めないよう通告すべきです。

 今すべきことは、戦争と攻撃に備え、軍備の増強に力を入れるのではなく、平和的解決に向けた話し合い、外交努力であり、それが日本政府・国会議員の最大の使命なのです。

憲法九条を守れ!集団的自衛権の行使は認められない 

 戦争にさせないための平和外交に日本政府が全力を尽くことを強く要求します。歴代の自公政権によって、平和憲法がゆがめられ、戦争ができるように解釈が進められていても、今でも厳然として戦争放棄をうたった憲法九条の条文は存在し、生きているのです。

 今こそ平和憲法守れ!戦争は認められない!沖縄を戦場にするな!などの声を強くしていきましょう。市民の一人ひとりの声や行動で社会や政治を変える力を持ちましょう。平和や安心できる暮らしはみんなの力で作っていきましょう。


福島原発の汚染水の海への放出に反対しましょう!

 千曲市九条の会は、10月19日、第115回スタンディングの実施後、小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)が今年の1月、福島県三春町で講演した映像を見ながら、「汚染水の海洋放出問題」についての学習会を開催しました。(以下は講演要旨です)

処理水は汚染水である

 東京電力は「雨水や地下水が原子力建屋に流れ込み、新たな汚染水となっている」と発表している。本来原子力建屋は「放射線管理区域」として外界と遮断されていなければならない。雨水や地下水が流れ込むなどとんでもない話である。

 汚染水はセシウムやトリチウムなどを重点的に除去、さらにトリチウム以外のものも除去しタンクに溜めた、だから安全と言っているがウソでありストロンチウム90やヨウ素129、ルテニウム106などが存在しており、汚染水そのものである。

放射能を海に流してはならない

 被曝は必ず害を伴い、安全な被曝などない。放射能を消す力は人間にはない。自然にもない。だから放射能を含んだ水を海に流してはならない。

 福島原発の汚染水を海に流さない現実的で容易に実行できる方策はたくさんある。

 大きなタンクの設置。モルタル固化。地下への圧入。海の深層への注入など、いわゆる生命環境に出てくるのを遅らせることである。長い間、閉じ込め寿命が減っていくのを待つしかない。地球は水の惑星と言われる。水を汚すことは究極の汚染である。

原子力マフィアは犯罪集団

 日本ではこれまでに57基の原発が建てられ、そのすべては自民党政権が「安全性は確保した」として建てられた。そして電力会社、原子力産業、ゼネコンをはじめ土建集団、学界、裁判所、マスコミすべてがグルになった原子力マフィアによって原子力は進められてきた。福島第一原発も「安全性を確保した」として建てられたが、事故を起こした。しかし、誰一人として責任を取らない。日本が法治国家だというのであれば彼らを犯罪者として徹底的に処罰する必要がある。

原発政策は止めさせるべき

 今また自公政府は原発政策を「安全性を確認して再稼働させる」とし、原則40年、例外で60年と決めて寿命を更に延長しようとしている。さらに革新型の原子炉を開発し、今後どんどん原子力を進めると言い出した。彼らは原爆の材料であるプルトニウムを手に入れるのが究極の目標であり、その作業である再処理もあきらめていない。

 原子力にしがみつく日本は、福島の放射能汚染水を海に流す以外ない。それは青森県六ケ所村の再処理工場を動かしたいからである。

 六ケ所村計画されている再処理工場がもし運転を始めれば、一年間に800トンの使用済み核燃料を処理し、毎年18ペタベクレルのトリチウムを環境に放出することで原子力はなり立つ事になる。もし福島のトリチウムを海に流してはいけないということになれば、再処理工場の運転もできなくなり、日本の原子力は崩壊する。そうならないために、漁民がどんなに反対しようが、世界の国がどんなに抗議しようが、日本という国は放射能汚染水を海に流すことになる。

 汚染水問題は福島の事ではない。日本の原子力開発の根源問題である。日本に原発57基を造り、事故を起こしてしまった責任は我々にもある。しかし今の子供たちにはない。子供たちは守らなければならない。もう原子力なんて止めさせるべきである。

(ペタベクレル=1ベクレルの千兆倍)

(文責・千曲市九条の会)


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第126回スタンディング

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