このブログを検索

2023年6月25日日曜日

杉尾さんと語ろう!

 「杉尾ひでや参議院議員 国会報告」

 第211回通常国会が6月21日に閉会しました。今国会は憲政史上最悪と言える国会ではなかったでしょうか?

 今通常国会で成立した「防衛力強化財源確保特措法」は、歴代政権が戦後一貫して否定してきた敵基地攻撃能力の保有や、防衛関連の予算を国内総生産(GDP)比2%へ倍増させることを勝手に閣議決定した「安全保障関連三文書」の裏付けとなる財源を増税内容も含め、全く具体的に示すこともなく成立させた事は決して許されません。

 また、国民的論議も全くなく、福島第2原発事故が無かったかの様に使用期限が切れた原発を60年を超えての運転を認めた〝脱炭素”のオブラートを被せた「GX脱炭素電源法」。広島サミットで各国から指摘されている難民人権問題への対応のアリバイつくりとして「入管難民法」を改悪し難民申請者を追い出すという本末転倒の内容。性的少数者の人権を守り確保し差別を禁止するはずの「LGBT理解促進法」の実の内容は大衆の利害を損なわない範囲での理解促進(?)という人権をはき違えた間違った法律になってしまいました。そして国民一人ひとりの銀行口座や健康保険証を紐づけ、生活資金から健康状態まですべてを一括国が管理しようとする「マイナカード」は個人情報の流出を含め多くの問題を抱えたまま強行に進められています。あの安倍前総理も出来なかった事をいとも簡単に岸田政権はやってしまいました。

 また岸田首相は自身の総裁任期中「来年9月までに改憲を実現する」と明言しています。

 私たち国民は国会で一体何が話し合われ、議論されているのかをもっと知る必要があります。長野県区選出の杉尾ひでや参議院議員を迎え、お話しを伺いし一緒に考え語り合いたいと思います。

杉尾さんと語ろう!

「杉尾ひでや参議院議員国会報告」

・日時:2023年7月29日(土) 13:30~16:00

・場所:千曲市 埴生公民館 2F講堂

・参加無料



2023年6月19日月曜日

111回目のスタンディングを行いました

  6月19日は111回目のスタンディングを行いました。

 梅雨の中休みで、朝から強い日差しが 照り付けていましたが時折ふく風が心地よかったです。

 6月16日、「防衛費増額の財源確保 特別措置法」が参議院本会議で成立しました。

 内容は、政府は23から27年度の5年間で防衛費を総額43兆円を投じる方針。財源は・税外収入・決算剰余金・歳出改革・増税で確保するというものの、いずれも 具体的なめどは立っていない。

 増税については、法人・所得・ タバコの3税を対象とする方針。その内、東日本大震災の復興財源に充てる「復興特別所得税」を転用する方針。

 財源確保の実行性から目を背けたまま、防衛費の大幅増額だけが先行し、将来世代に負担が回される恐れがある。



<6月からスタンディングの時間は、午前9時半から10時となりました。>


2023年6月8日木曜日

「いまこそ平和憲法を!5.7 講演会」アンケート結果

 5月7日(日)あんずホール小ホール において開催しました 「いまこそ平和憲法を!5.7 講演会」にて「平和憲法が生かされる社会を!」と題して、講師に菱山南帆子さん(「許すな!憲法改悪 市民連絡会」事務局長)を招いてお話をお聴きしました。

参加者から寄せられました講演の感想とアンケートの内容について 概略を掲載します。

アンケートにご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。



<1.講演会の感想>

・元気が出た 、良い話だった 、楽しかった。

・若く 柔軟な頭で私たちの発想に無い視点で良かった。

・この話を 周りの人に拡げたい。

・市民運動の力は大きいと感じた。

・松川村についで 2回目 。菱山さんの話が聞きたくて 長野から参加。行動する講師に励まされる。

・「市民の力が政治を変える、社会を変える力になる」という言葉は 市民運動に勇気を与えてくれる。

・「若い人を巻き込むために自分たちが楽しく活動する」は心に響いた。

・悲壮感 だけでなく 、明るく楽しく取り組んでいきたい。

・若い女性の講演というだけでワクワク。いつも 同世代の「白髪 集会」が多く、 これから先日本はどうなるのだろうと思っていたが、捨てたもんじゃない。明日から楽しくやっていこうと思った。

・できるだけ 回を重ねて欲しい。

・30代の若さで実践に基づいた話ができることに敬服。若者の活動が活発になるように参考にしたい。

・憲法審査会の水準の低さに驚かされた。

・憲法を守る党の野党共闘の話もして欲しかった。


<2.千曲市九条の会 に期待すること>

・講演をきっかけに多くの人に興味を持っていただき、平和への気運が高まってほしい。

・今後も 定期的に集会等を開いて欲しい。

・菱山さんが言うような明るい九条の会であって欲しい。 明るく楽しく。

・世間に見える 九条の会でいてほしい。

・市民運動としてどう 広めていくか、 いつも課題に思う。行動し続けましょう。

・九条で日本 守れるのか!にどう答えるか?が課題です。

・「九条がどう生かされているの?」「どう平和を守っているのか?」「武器を持つべきだ」と普通に考えている人々に働きかけて、憲法が大切だという中身を語り、それこそ 希望があるとわかるような PR が必要なのでは。

・かつては 屋代駅前でよく 九条の会のチラシをまいた。受け取らない人が多く残念だった思いがある。これからも続けてほしい。

・社会が注目するような大きな流れになってほしい 。例えば何十万の大集会・ デモ など。

・若い世代が参加しやすい 講演会などを。



<3.現在の日本で戦争の抑止力になるものは何でしょう>

(1)外交     47人

(2)軍事力の増強 1人(外交と重複)

(3)両方

(4)分からない  3人(1人は外交と重複)

(5)無回答    2人


<4.その他  ご自由にお書きください>

・楽しく活動 〜作り出す力、 センス、 学ばないと なかなかできない。どうするか考え合おう。

・楽しい運動 、これが若者に伝わる という話。自治会活動にも通じる 。反省している。

・人権を重視する気概があれば、戦争には進めない!

・戦争を回避させることをもっと深く掘り下げて考えられるようにしていく 工夫。


<年代>

30代   1人

40代         3人

50代   1人

60代        13人

70代        20人

80 代以上 5人

無回答   8人 (回答者計 51人)



2023年6月2日金曜日

菱山南帆子講演会「平和憲法が生かされる社会へ」(要旨)

 菱山南帆子講演会「平和憲法が生かされる社会へ」(要旨)

文責 齋藤正德

皆さんこんにちは。「許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局長」の菱山南帆子です。

今日は「明日も頑張ろう」という気持ちになれるような話をしたいと思います。

3年ぶりに韓国の友達と行き会った。友人は気が付くと「ソウル市の水曜デモや集会は禁止にされていた。右派が私たちの場所をいつの間にか占拠してしまった。」と話してくれました。

この話は「権利は一度手放したら、もう一度手に入れるには大変な困難が伴う」ことを教えています。

岸田文雄政権は国会閉会後に安保3文書を閣議決定し、軍事費を増やし軍拡を進めながら、改憲の機運を高めようとしています。

若者は戦争になったら「俺はいかねえ」と言っている一方、若者の間に「夫婦2人、月13万円で暮らすおしゃれな暮らし」といった「節約コンテンツ」がはやっている。

自衛隊員募集のスタイルも変わった。「〇〇基地に行けば、握り飯が食べられる。」日々食べるものがあれば、人はそれでよしとするのだろうか。

国は空襲警報を「Jアラート」に、防空壕を「地下シェルター」に言葉を変えて若者を取り込んでいこうとしている。「戦争する国へのパズルのピース」はすべてと言っていいくらいハマってきている。

安倍元首相「国葬」強行から始まった岸田政権の暴走だが、最初は「しかたないのでは」の声が多かった。やがて反対が70%に増えた。市民の運動が世論を動かした。

立憲民主の泉代表も「僕は国葬に出る」と言っていたが、全員出ないことになった。皆さんはもっと自信を持った方がいい。

本当に杉尾さんたちがいてくれてよかった。長野の皆さんの力はすごいと思う。

衆議院の憲法審査会で自公と維新・国民は改憲案を出してきた。

傍聴して見ているとよくわかる。自民党議員席はふだんいつも空席だ。特に井出庸生議員がひどい。出席してもスマホの動画サイトばかり見ている。参議院の古川自民党議員は弁護士資格があるというが、「司法試験以来、私は憲法条文を使ったためしがない」とうそぶいている。

2017年にJアラートが始まった。私が住んでいる八王子市は萩生田氏のおひざ元だが、町内会でバケツリレーや白タオル運動が行われた。まるで戦時下の防空演習と変わらない状況だ。タモリのいう「新しい戦前」は目の前に来ている。

自民党系のある自治会長は森友学園問題を次のように話している。「籠池は嘘つきでペテン師。安倍元首相は騙された。赤木さんは死ぬことはなかった。ただ文書をちょっと変えただけの話だ。」

右派が握る自治会は戦前・戦中から今につながっている。

自公や維新には絶対できないことが2つある。それは「ジェンダー平等社会の実現」と「命と暮らしを守る政治」だ。日本は就職や入試など女性差別がまかり通っている国だ。

男女平等ランキングが146カ国で125位。どれほどやばいかわかる。国会の女性議員の比率は10%もない稀有な国だ。都議会議員選挙で自民党女性議員の丸川さんはこう叫んだという。「皆さんの力で私を男にしてやってください。」

立憲野党にもまだジェンダーギャップはある。差別は解消した方がよい。私たちは変わることができる。2020年12月、路上生活の女性が男に殴られて死亡した。彼女は夫からDVを受けて、非正規暮らしであった。コロナ禍で首を切られホームレスになった。所持金は8円しかなかった。彼女に一体どんな罪があったというのか。地元で相談会を開くと女性たちは子どもを連れてくる。「助けて欲しい」とは言わない。ただ夜の分のおにぎりが欲しいという。こうした貧困と格差から目をそらし、政府は高価なミサイルを買って平気でいる。

若者たちはなぜ怒らないのか。立ち上がらないのか。

キーワードは非正規、引きこもり、自己責任。自助、共助、絆で「国を守る」と嘘をつく菅ポスター。

「みんなと違う」を極度に恐れる若者たち。公務員になりたくてもなれない。正規で働けない。労働組合を知らない。労働者意識が薄弱な若者たち。

ホリエモン、ひろゆき、IT系の六本木が大好きな人たち。自分より下に敵をつくろうとしている。だから生活保護はずるい。在日外国人(特権)はずるい。障碍者・女性はずるい。女性にはレディースデイがあるからずるい。男の方が労災多い。俺たちはじっと我慢しているのにお前たちはずるい。権利意識が奪われた心のねじれで本気で彼らは怒っている。

ネット上にグレタ・トンベリは「拘束されたにもかかわらず偉そうに胸をはっていた。」という誹謗中傷が殺到した。1989年のゆとり世代はいい子たちが多い。だけど人に迷惑をかけてはいけない。声を上げれば潰される不安を抱えている。Z世代は生まれたときからスマホや動画を見て育っている。だから耳で聞く例えば野球のラジオ中継が分からない。彼らは動画を見ないと理解しない。

人とのつながりを分断された砂のような社会に、今の若者は生きている。

彼らはこの世の奇麗なものしか見たがらない。私たち市民運動の街頭宣伝にも耳を塞ぎ、目をつぶる。新自由主義の限界が来ている。

今の市民運動ははっきり言って「ガリ版と鉄筆の世代」が支えている。

運動を支え励ました大江健三郎さん、坂本龍一さんも亡くなった。どうか皆さん、あと500年生きて欲しい。(笑い)

市民運動こそが社会を動かすキーポイントだ。上から目線、悲壮感で人を動かすのを止めよう。

共感と傾聴の姿勢が運動を広げるコツ、明るく楽しくやりましょう。

楽しんでいる姿を見せることで、若者が自然によってくるような活動を工夫する。例えば「大道芸」で「戦争のつくり方」の紙芝居をやり、人々が足を止める工夫をする。仮面をつけた寸劇をするのもよい。

高尾山のケーブルカー降り場で署名を並べて、観光客の足を止めるなど。シール投票も有効。

「敵基地攻撃能力保有」に99%反対のシールが貼られ、可視化できた。先制攻撃で「先にやるのはまずいでしょ」などの反応が返ってくる。

「明るく楽しく、分かりやすい市民運動にアップデート」すべきだ。

潮が満ちてきたのが2015年。潮は引く時の力の方が大きい。今までの市民運動史にもっと自信を!

成功体験はたくさんあった!だから76年間憲法を変えさせなかった。私たちは勝利してきた。

安心して声を上げられる社会にするために私たち大人ができることは?

街なかに出て、自信をもって明るく訴えること。楽しくて分かりやすいことは悪いことではない。

改憲を許さない世論を一緒につくっていきましょう。

(大きな拍手)

第126回スタンディング

 10 月19日、第126回目のスタンディングを行いました。  新しいアピールボードを作成し、お披露目となりました。